本日、鹿児島市天文館シネマパラダイスにて、見てきました。
「戦争を語り継ぐ集い」で、シベリア抑留体験者の浦門休哉さんが、私たちに一生懸命話をしてくれた
その苛酷な体験の事実がどんなものであったのか、私は初めて鮮明に知ることができました。
二宮和也さんが演じる主人公、山本幡男さんが冒頭の妹さんの結婚式の披露宴のシーンで、円卓を囲みながら食事をする子供たちに向かって、「この日のことをよく覚えておくんだよ。家族そろって一緒にいることができることを」と。その後、満州にソ連が侵攻し、家族は離れ離れになっていきます。
京都新聞(2022年11月30日付)の「ラーゲリより愛を込めて」の特集記事に、監督の瀬々敬久さんが舞鶴引揚記念館の語り部学生との対話の中の質問で、
ー語り部活動をしていて平和はどういうことなのかと来館者に聞かれる。瀬々監督にとっての平和は?
「平和は空気のような存在であればいい。本当にささいなところにある。家族と友達のちょっとした瞬間であってもいい」
戦争とは、そのささいな瞬間が奪われていくことなのでしょう。
今朝、出掛ける前に読んだ南日本新聞の1面、3面の記事は、この国も戦争が始まるのだ、ということが
私には感じられました。
現に今も、地球上の至る所で、そのささいな瞬間を奪われている人々がいる、ということ。
そして、私たちもそのささやか瞬間が奪われる日が来るかもしれない。そんなことを思うと恐ろしくも
なりましたが、次の瞬間には、忘れてしまって目の前の快楽なことに生きてしまう自分もいました。
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