11月26日(土)18時~19時半、かごしま市民福祉プラザ5階大会議室で「島を守る」映画上映60分、その後、参加者で感想を述べ合い、聞き合う会をしました。参加者は、13名でした。
「島を守る」映画製作支援サイト
事前に、自宅でブルーレイ・ディスクでの視聴をし、上映会には臨んだのですが、会場の機種の不具合か、途中何度も映像が停止し、音声だけが流れる、というハプニングが起こり、鑑賞者の方には大変なご迷惑をおかけしました。
にもかかわらず、映画製作の大意を汲みとってくださった鑑賞者の皆様には誠に感謝申し上げます。
映画の半分ほどは、地域住民と防衛省の官僚5人との各地域で行われた説明会の様子を写したものでした。
その様子を見た時に、以前観た原一男監督の「水俣曼荼羅」(上映時間6時間)という映画の中で、水俣病の被害者の方々と厚労省の官僚や熊本県知事、職員とのやり取りを思い起こさせました。それは、全く同じ構図でした。
住民の方々が説明会で質問をしている相手は、ロボットか顔のないのっぺらぼうな生き物にしか見えず、そこで暮らしている人々の平穏な日常が変わっていくことに真剣に心を寄せる人間には見えませんでした。
ただ、自分たちの仕事を遂行していくだけ。東大教授の安富あゆみさんが表現される『立場主義で発言する人達』
この映画を観て、そのようなことを感じました。
参加者の感想 一部紹介します。
〇 映画での住民説明会の様子は、薩摩川内市の原発のやり取りでも同じでした。
〇 本当に虚しさを感じます。一体どうしたらいいのかなと思います。
〇日本科学者会議鹿児島支部の会員です。昨日、鹿児島県庁で馬毛島基地化に反対声明を発表しました。私たちも馬毛島の自然について勉強してきたことで会員の意識も高まり、馬毛島の自然の素晴らしさに気付かされましたので、これからは関心を持つ人を増やしていきたいと思います。
左記:南日本新聞2022年11月26日(土)掲載より
〇この問題を日本全体の問題として考えなければならない。反対の人を広げていければいいなぁと思う。
〇映画では、反対派の意見ばかりではなく、賛成派の人の声も聞くことができたので、良かった。
〇騒音のための飛行機の操縦運転をした人はかなりの上手い人だったと思う。そのため、離着陸時の出力騒音を抑えることができる操縦ができたのではないだろうか。操縦技術も人によって様々なので、実際は騒音が低めに抑えられるのかわからない。
〇高校生の時、川内原発の建設反対に抗議をしている女性団体を見かけました。その人々に向かって、大柄な男性たちが、さも暴力で脅かしそうな雰囲気で立ちはだかった光景が今でも忘れられません。
〇私は、戸籍が種子島西之表市となっています。幼少の頃に離れたので、記憶はありませんが、日常買い物に行くと種子島産の商品が目に付き、購入することが多いです。これからは、そのような商品がなくなるのかなと思ったりもします。
〇かつて徳之島にも基地化計画がありました。その時、地元出身の国会議員が党派を超えてその計画を止めた経緯があるようです。そのようなことも参考にできないかなと思います。
〇映画から、地元の方々がとてもがんばっているなあと思いました。
〇説明会にもっと多くの人が来てほしいと思いました。
〇防衛省が行う説明会とは、手続き上の「住民説明会、しましたよ」という形だけのものだと思いました。地域住民の意見を聞き、それを吟味しながら基地建設を検討していく、という説明会なのだろうか。
〇戦争は絶対反対です。
〇説明会で住民の人が、防衛省に人に向かって「日本の安全のために基地をつくるっていうけどね、基地ができることが一番危険なんですよ」との言葉が印象に残りました。
〇映画の中から、課題は見えてきたように思います。賛成派の方も反対派の方も、種子島の未来を考えている事は同じだと思います。それが、交付金等で町の活性化策になるのか、ということですね。
これからのこと
これからどうすればいいのか、種子島の人々だけではなく、この日本と呼ばれる島国で暮らす私たちのみんなの「自分事」として考えていかなければならないことだと思います。
映画の中で、最も忘れられない漁師さんの言葉
「軍艦が入るような大きな港を造ってほしくない。」「あなたたちは、『日本が危険にさらされている』という。しかし、基地ができたら、『一層、私たちは危険にさらされる』」
鹿児島での2回目の上映会のお知らせ。
映画製作者の川村ご夫妻も来場の予定だそうです。
12/17日(土)14時開演
☆入場無料(定員 120名)
☆予約不要
主催・問い合わせ先
憲法壊すな・戦争法廃止!かごしまの会
099-266-3371(日高 光雄さん)
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