「残された家族の平和への願い」ー世代間で共有する 戦争遺児の体験談ー

2023年

令和5年度 鹿児島大学進取の精神チャレンジプログラム 一般部門企画
世代間で共有する
戦争遺児の体験談
2923年9月13日 鹿児島大学学習交流プラザ2階 学習交流ホール

標記、体験談会に行ってきました。
当日のプログラム
第一部
戦争を語る遺児の会 
代表 吉見 文一さん 昭和16年1月18日生れ(82歳)
『70歳で父と呼べた日』

下津 春美さん   昭和14年6月25日生れ(84歳)
『ブーゲンビル島の遺骨収集』

山元 正光さん   昭和11年5月11日生れ(87歳)
『終戦後の満州での暮らし』

第二部
「語り継ぐ遺児の会」と「主催学生」との対談
南日本新聞記事 9月14日

〈感想〉
お孫さんが知覧特攻平和記念館の平和スピーチコンテストに参加されたことをきっかけに、
鹿児島遺族会副会長の吉見さんが立ち上げられた「戦争を語り継ぐ遺児の会」は、現在精力的に語り継ぐ活動をされていることを感じました。

プロジェクターに映し出されるブーゲンビル島での遺骨収集の様子は、容易な作業ではないことを知りました。同時に非常になくなっていかれた命を忘れさせない、途絶えさせてはならない営みだとも思いました。

第二部では、主催学生さん3人に「どうして戦争に関心を持ったんですか?」と私は質問をしてみました。
二人の学生さんは、天文学を専門に勉強している。その学問をじっくり取り組むことができるのは、平和だからできることなので、戦争はしてはいけない、と思った、とのこと。
もう一人の学生さんは、関心がなかったけれども、会のお手伝いをしていくことで関心がでてきた、とのこと。

誰しも、戦争の事など考えたくもないし、話題にもしたくない。それでも、関心を持ち、活動を始めてしまう心の深奥にあるものは、平和はじっとしているだけでは保ち続けられるものではない、ということを考え始めるからではないかと思います。

語り継ぐことを始められた遺児の方々と戦争を知りたいと思い始めた学生さん方。
次に何が始まっていくのか、楽しみです。


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