鹿児島市内で、戦争遺物遺品の収集活動をしている野田洋一郎さんに、話をしていただきました。
活動の動機
なぜ遺物・遺品を集めるのかと聞かれることがあります。
それは小さい頃に鴨池空港に戦時中の鹿児島海軍航空基地の格納庫が空襲を免れて立っていて、それが小学校へ通学するときの思い出の一つだったんです。それが老朽化と維持費の関係で取り壊されることになり、思い出をはぎ取られる思いがしたんです。
そのころでも新聞紙上で防空壕が危険だからという理由で埋め戻されるという記事を良く見ていました。そんなことから時が経つにつれ戦争の関連施設がなくなるという危機感が生まれました。
それが、きっかけで集めてみようという気持ちが少しずつ生まれることになりました。
現在の遺物としては・・・
- 交通局の局舎が海軍基地からの建物の移設だったことから局舎の多々もののほんの一部を取得
- 喜界町役場よりアメリカ軍が投下した250kg爆弾の破片
- 瀬下さんからいただいた軍歴証明(モンゴルでの尋問時の記録)
- わたしの父の軍歴証明
集めた資料は将来的に東京の昭和館、鹿児島ユネスコ協会、鹿児島市役所に寄贈したい。
現在の活動・・・
戦争遺物遺品収集活動をしていることを、多くの人に知ってもらうための広報活動をしています。
捨てられようとしていものが、自分の手元にやってきてくることは嬉しいことです。
感想 (時は、2022年へ )
野田さんと出会い、この(上記)お話をしていただいたのは、今から3年前になります。
今、野田さんは、収集し続けてこられた遺物遺品の資料館をつくろう、と新たな活動を始められました。
いろいろな出会いから歩み続ける道ができていく軌跡を、野田さんの活動から感じています。
その刺激を私も受けながら、この「集い」の活動があるようです。
筆責:2022年5月15日 山下春美
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