サンエールフェスタ 「女たちの100年・相星雅子の反戦文学」 2024年1月20日(土)

2024年

日時:1月20日(土) 14時~16時 
場所:サンエールかごしま
主催:アイ女性会議鹿児島本部

テーマ:「女たちの100年・相星雅子の反戦文学」
講師:疋田(ひきた)京子さん
   鹿児島県立短期大学 第二部商経学科教授 専門:ジェンダー法学・アジア法
   21世紀24条改憲論の行方:「夢を持て」と励まされ「夢を見るな」と笑われる(2007紀要)

先日、上記の講演会に行ってきました。

相星雅子さん(1937~2019)は、鹿児島の作家さんです。
「みなみのポプラ」「下関の花嫁」「華のときは悲しみのときー知覧特攻おばさん・鳥浜トメ物語」等多くの本を書いておられますが、お恥ずかしいことに私は読んだことがありません。
 「反戦文学」というテーマに惹かれて、行ってきました。

相星さんは、旧満州大連に生まれ、7歳の時、奉天にて敗戦。1946年、8歳の時に家族8人で博多へ引き上げてきた、という事を知りました。

 疋田先生のお話は、相星先生自身が描かれた作品を通して、戦争時における人間の有り様と「女性の身体を生きる」という女性としては宿業的な問題提起を頂いたような気がします。
 まずは、相星さんの本を読もうと思います。

 当日の資料を添付しておきます。

※疋田先生のお話の中で、満蒙開拓団の一つで岐阜県の黒川開拓団で引き揚げて来られた女性、「佐藤ハルエ」さんの紹介がありました。終戦後、略奪から団員を守るため、旧ソ連兵への「性接待」を強いられたと証言された女性のお一人です。
 その翌日(1月21日)の新聞に、佐藤ハルエさんが自宅で死去されたと新聞記事が出ていました。99歳だったそうです。私はこの方がテレビ画面で何度も何度も「お父さんが、生きなきゃいかん、生きなきゃいかん」と言われたその言葉で、生きてきたことを語っておられました。
あんなに酷い目に遭いながらも、なぜ生きなきゃいかん、と思えたのか、佐藤さんの言葉が、今、生きている私に問い続けています。

満蒙開拓団 “戦争と性暴力”の史実を刻む【2】(19/03/13)

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