「第六垂水丸遭難事故」の生存者の一人、田尻正彦さん(100歳)が、81年前の第六垂水丸が転覆した時の状況を絵に描いてくださいました。
81年経っても、その時の状況が、忘れることの出来ない記憶として、脳裏に刻まれ、鮮明に田尻さんの眼前に繰り広げられているのだと思うと、本当に凄惨な体験を人生の一部として抱えて、生きてこられたことを知りました。
絵の左上には、船がひっくり返って、船底を見せている場面、右下に「ムシロ」、と書かれてあるのは、亡くなった方々であり、その側には、「家族」、と書いてあります。
「サイレン」「人だかり」と書かれてある沖では、人の絵が描かれていなくても、突然、起こった大惨事に人々が一生懸命対応していた様子が、汲み取れるのではないでしょうか?

直接的な戦争被害ではありませんが、この第六垂水丸の転覆事故も隠れた大きな戦争被害だと思います。
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