涙したはがき 瀬下 三留
数年前に読み、涙した話です。
あの頃はいたるところでこのような不幸があった事でしょう。
戦争になったら、銃や爆弾に襲われるだけじゃなく、病死や餓死による惨劇もあるのです。
死と隣り合わせなのが”戦争”です。
2016年はがきの名文コンクールより
長谷川美津子さん (71歳/福岡県)
「明日(あした)ね」の約束は70年経ちましたが、母が天国で次兄に団子を一つ食べさせてあげることが出来ますように。
昭和20年8月、長兄六才と次兄四才は共に赤痢で薬もなく小麦粉を練った団子がやっと二つ。
重かった長兄の方に二つ共食べさせていた母に次兄が、「僕にも一つ」と懇願したそうですが「明日ね 今日は我慢して」と諭すと涙を浮かべ「うん」と一言。
その夜に急変、昨年98才で亡くなった母の願いは天国で会えたら、
「お団子を一つあの子の口へ」
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