「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」DVD上映会を開催しました。(報告)2024年 1月6日(土)

2024年

 

 ウクライナやイスラエル、ガザでの戦闘が終わる兆しのない世界に生きていることを、どう受け止めていいのか、何を感じていいのか、わからない毎日を過ごしています。

 2年前に、「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」というベトナム帰還兵、アレン・ネルソンさんのDVD上映会をしました。 
 今、世界のいたるところで戦っている人達の実態を知ってほしい、と思い、再び上映会を開催しました。参加者:10名 
今回見逃した方は、ぜひ以下の動画を見てください。

9条を抱きしめて~元米海兵隊員が語る戦争と平和~

はじめに

「戦争はいけない」という気持ちは、誰でも同じだと思います。
 それなのに、何故戦争が起こるのでしょうか?

今回は、参加された方々は上映後の感想を聞き合う中から、「問い」としての大事なモヤモヤ感を持ち帰っていただけたのではないでしょうか。参加者の皆さん、有難うございました。

DVD視聴後の参加者の方々の感想

・再来年で、戦後80年になります。言葉で「戦争反対」というのはあまり好きではない。なにか、もっと違う方法で訴える方法を考えている。例えば、体験型防空壕を作り、その中に入ってもらい、当時の人の気持ちを感じって頂く、など。

・中国の戦線でも殺すか、殺されるかということでは、ベトナム戦争でも同じ。

台湾有事も心配されるが、戦争が起こらなきゃいいなぁ、と祈るだけです。戦争をする前に各国は話し合いをしてほしいと思う。

・防空壕で私は生まれた。私がここまで生きてこれたのは、何人の人の手によって、私をこれまで生かせてきてくれたのかと考えます。ネルソンさんが日本国憲法の9条の大切さを教えてくれました。子供に戦争をさせてはいけない、思います。

・ネルソンさんが、人を殺しましたか?という子供の質問に答えられなかったことに胸が痛んだ。戦争について人に伝える前に、自分が戦争について知らなければならない。食事を家族で食べられることが有難い。

・自分は終戦日が誕生日で、広島から鹿児島に数十年前に来た。親戚が来ると、知覧の特攻平和祈念館に連れて行く。テレビでウクライナやガザのお母さんや子供の表情を見るといたたまれない。一般では、人を殺したら刑が下されるが、戦争時は、人を殺したら名誉になる。何故、人間同士仲良くなれないのか?世界から戦争はなくならないものだろうか?

・若い頃、ベトナム戦争反対の活動に参加していた。ベトちゃん、ドクちゃんがいる間は、戦争反対に声をあげていた。この映画を見て、PTSDになった兵士がいたことや憲法9条に命をかけたネルソンさんだったことも知った。

・戦争を語り継ぐ責任を背負わなければならない世代だと思った。戦後の民主主義を背負った世代であり、苦しみから生まれた平和憲法である。

ネルソンさんの苦悩、悲しみ、苦しみ、子供たちが、「ネルソンさん、かわいそう」と寄り添ってきたシーンが忘れられない。

憲法9条によって、戦争を知らない、ということのすばらしさ。

・ベトナム戦争は初めてテレビでみる戦争だった。親族の子供たちから戦争について話をしてくれ、と頼まれた。この地球上で戦争が止んだ時代がない。戦争は止まない。戦争はしてはいけない、というが、では、そのためにどうすればいいのか?

私の知る限りでも、具体的にその方法が提示されていない。

憲法9条の抑止力は、米軍が守ってくれていたこともあると思う。

・日本人の質の変化を感じている。戦争反対のアプローチの方法を変えていくことも必要だと思う。いのちの大切さについてもっと訴えていく方法など。

・人を殺す、ということは、「自分自身が生きたい」ということ。自分が生きる残るためには、人を殺すことも厭わない、という心情。しかし、人を殺して、自分が生きていくことは、そんなに大事なことなのだろうか?仏教の教えを拠り所としながら、戦争を通して、「生死」について、考えている。

 

コメント