2022年3月19日(土)、鹿児島市労働者交流センター(よかセンター第4会議室)であった、「かごしま福祉と憲法を考える会」第34回定例学習会に参加しました。
主催者は、社会福祉士のAさん、2か月に一回、参加費200円で勉強会を開催されています。Aさんには、2020年2月に「戦争を語り継ぐ集い」でお話をしていただいたことがあります。
今回は、表題をテーマに、ウクライナにおける軍事侵略について、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)が声明をだし、それを日本ソーシャルワーカー連盟が、支持します、という内容をもとに
話をされました。 以下、私の受け止めで、簡単にまとめてみました。
ウクライナにおける軍事侵略について、IFSWの緊急声明 2022年2月24日
私たちは、コミュニティや紛争に関わる専門家として、平和とすべての人々の尊厳と尊重のために立ち上がる市民社会の役割を認識しています。ーーー中略ーーー
ソーシャルワークは、戦争に続く人間の悲劇に何十年にもわたって応えてきました。ウクライナへの軍事侵攻は、死と破壊、さらなる人権侵害、大規模な難民運動、そして人々のトラウマを生むことになります。 —--中略—--
市民社会の活動や抗議行動を通じて、最も凝り固まった、あるいは憎しみに満ちた政治過程でさえも変えることができます。—--中略ーーー
地球規模の変化を求める人々の運動の一環として、私たちは多くの国際的なパートナーやコミュニティと協力し、平和で持続可能な世界を共同で構築していきます。
日本ソーシャルワーカー連盟の発表 3月2日
ウクライナにおける軍事侵略にかかる緊急声明が、2月24日にIFSWより発出されました。
―――中略―――
日本ソーシャルワーカー連盟は、ロシア政府によるウクライナへの軍事侵略において、多数の死傷者が発生していることに深く憂慮し、軍事侵略行為が直ちに停止され、民主主義に基づき、ウクライナ国民の生活の安定が早急に回復することを切に求め、本声明を支持します。
社会福祉士の倫理綱領 ー原理ーから抜粋
- すべての人々を、かけがえのない存在として尊重する。
- いかなる理由によってもその権利の抑圧・侵害・略奪を容認しない。
- 差別、貧困、抑圧、排除、無関心。暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義をめざす。
- 互恵的な社会の実現に貢献する。
- 多様性を認識し、それらを尊重する社会の実現をめざす。
STOP WAR! Aさんの資料の中の言葉より
社会福祉士の現場で働く私たち社会福祉士は、
ソーシャルワーカーとして、戦争に反対する立場を明確にし、声をあげていく使命があります。
人権と社会正義を自らの職務の主柱とする社会福祉士の仕事は平和が維持されてこそ可能な仕事です。福祉の基盤を根底から崩してしまう戦争という愚かな行為に対して、
NO WARの意思を表示しよう!!!
Aさんの見解 抜粋
「プーチン政権と軍事指導者はウクライナ侵攻により、ウクライナの人々ならず、ロシアの人々の尊厳も奪った。ロシア軍の召集兵士も戦争被害者である。
政治軍事の指導者とそこで生活する人々は、決して同じではない。ロシアの人々とウクライナの人々は友人である。
ロシアの人々、留学生やお店などへのヘイトは NO!」
私(たち)にできること
- 関心を持ち続けること よく見聞し、分かり、そして忘れず(宮沢賢治)
- 具体的行動 集会・学習会への参加・SNSの活用・ZOOM/YouTubeの活用 署名・ スタンディング・ロシア大使館への要請他
- 気をつけるべきこと 募金・署名(主旨をよく確認すること) 私は、ゼレンスキ―政権による青年男子の祖国防衛(総動員体制)には、違和感があります。また、欧米により供給される近代的武器を使用しての武力抵抗に違和感があります。じゃあ、やられっぱなしでいいのかという反論が必ず来ます。しかし、武器を持って反撃する英雄的ウクライナ人民と背後から同調し、鼓舞する声に違和感を持ちます。
参加しての感想 山下春美
私も訪問介護員として、介護の仕事をしています。社会福祉を担う一人として、今回のテーマについてどう考えるか、興味があり、参加しました。
私は日頃から、介護の仕事は、目の前の人を大事にする、いうことと同時に、政治的な政策についてのアプローチも行っていくも必要であると考えています。
それらが車の両輪となって、日本の介護・社会福祉の現場がより良い環境(人的存在も含め)に改善されていくのであります。
にもかかわらず、社会福祉、介護に携わる人間は、現場だけで一生懸命していば、状況が改善していく、と思っている人が多いような気がします。
今回、そのような社会福祉の現場で働くソーシャルワーカーさんの使命として、戦争に反対することは当然なんなんだ、ということを根拠立てて、表明されたお話でした。
それは、社会福祉士という資格を持っている方ではなく、すべての社会福祉の現場で働く人々に共通する使命だと思います。
そして、社会福祉の現場で働くすべての人々の仕事は、平和が維持されてこそ可能な仕事だということです。
そのことを強く意識づけられた大事な会への参加でした。
会終了後、スタンディングをした様子です。

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