紙芝居「そのときわたしは10才でした」鹿児島市役所市民ギャラリーで開催中 8月23日まで

2024年

 8月19日(月)から8月23日(金)まで、鹿児島市役所市民ギャラリー(東館一階ロビー)で、
「そのときわたしは10才でした」という戦争体験者が語る実話の紙芝居展が開催されています。
 主催は、「かごしま未来の平和館プロジェクト 野田洋一郎」さんです。

 このお話は、昭和20年(1945年)前後、当時野吉国民学校4年生だった衛藤頼子えとうよりこさん(鹿児島県岩川町出身、現在兵庫県在住)の実話。衛藤さんが子供や孫のために絵本にしていたものを岩川芙蓉会の澤節子さわせつこさんがその絵本をもとに紙芝居にしたもの。志布志市立図書館のボランティア岩根賢二いわねけんじさんとご本人のご協力で今回公開の許可をいただき、展示できたそうです。  (展示資料より引用)


 私が特に印象に残った絵は、土中に掘った穴に、「たこつぼ」と書いて、二人の小学生が膝を抱えてじっとしている姿です。もう一枚は、戦争が終わり、「うれしい~」と言いながら、「少ししかないおかずと白ご飯だけであっても十分幸せでした」と書かれた絵でした。

 贅沢な食事ではなくても、ゆっくり落ち着いて、安心して食べることのできる環境がどんなに有難いことかを教えてくれています。

 ぜひ、多くの方に見ていただきたい展示会です。       山下 春美

コメント

  1. 瀬下三留 より:

    本日が最終展示日という事で、見学に行ったきました。
    10歳当時の記憶をよりこさんが、さまざま思い出して残された記憶なのでしょう。

    10歳の少女にしては、米軍機と日本機との空中戦で日本機が撃墜されて「また日本がやられた」と思わなければならなかった悲しい思い、また米軍機からの爆弾でおじいちゃんが、亡くなって足がなかっただろう身体に布団をかけてあって、その場でおばあちゃんが泣いていたシーンを子どもの目で見たつらさは計り知れないものがあったでしょう

  2. 春光 より:

    コメント、有難うございます。戦争で悲しい思いをした人々の話を聞くことも悲しいですよね~。