今月24日(土)25日(日)26日(月)まで開催中「子から孫へ語り継ぐシベリア抑留と絵画展」重富民俗資料館 

2024年

 2月18日(日)午後1時半からギャラリートークを開催いたしました。
今回は、父親がモンゴル抑留体験されていたこときっかけに、抑留に関連することやそれらに付随する歴史的な事柄について学びを続けておられる瀬下三留さんに、浦門休也さんの体験されたシベリヤ抑留絵画の展示についての説明をしてもらいました。

 瀬下さんは、お父さんより直接、抑留体験(僅かではありますが)を聞いておられる方なので、お父さんが話された時の雰囲気、様子なども、聞いている側に伝わってくるようでした。

 私(山下)は、鶴田小学校6年生の中村早絢さんが祖父のシベリア抑留体験について書いた作文とお母さんの中村幸恵さんの想いを朗読させてもらいました。

 ギャラリートーク後は、瀬下さんが秋田県のパン屋さんよりお取り寄せされた黒パン(抑留者が食べていたという)の寄贈があり、参加者で頂きました。

 ロシアや北欧では、日常的に食する黒パンですが、日本人は柔らかい白い食パンしか食べ慣れていないので、硬くて、不味く感じるかもしれません。参加者の皆さんには、日本人抑留者が食べていた黒パンを食していただく、という体験をしていただきました。瀬下さん、ご寄贈、有難うございました。

 座談では、父、兄、弟、叔父などの戦争時の履歴を調べるためにはどうしたらいいだろうか、という質問に対して、瀬下さんが自分の経験から、陸軍なら、鹿児島県庁へ、海軍なら厚生労働省へ聞いてみるといいです、というアドバイスがありました。

≪2月18日(日)来場者の感想シートより≫

〇シベリア抑留のことは小さい頃から、父から聞いていましたが、よく覚えていませんでした。今日、お話を聞いて、さらに理解を深めることができました。
鶴田小学校の中村さんの作文、祖父や母親から聞いたことをよく書いていて驚きました。戦争の悲惨さを語り継ぐこと、戦争は絶対にしていはいけないということを何回も、何回も伝えていかなければならないと改めて思いました。

〇「シベリア抑留」について何となく「大変だった」ということは聞いたが、知ることは恐い感じ。浦門さんの紙芝居(?)は苦労の体験で、涙なしでは聞けませんが、聞けて良かったと思います。
自分でももっと調べていきたい。黒パンは固くて美味しくなかったが、当時は空腹には、美味しく感じたことでしょう。いい経験でした。ありがとうございました。

〇人権、対話、意見表明、戦争を語り継ぐ

〇ご自分の家族のシベリア抑留のことを知りたい、と思われる方の参加もあり、有意義な会になりました。

〇本日は、本当にありがとうございました。貴重で有意義なお話を聞かせていただきました。黒パンも美味しかったです。

〇聞けば聞くほど、いろいろな事実が掘りおこされると改めて思いました。

ご来場の方々より、ご寄付(1400円)を頂きました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
誠に有難うございました。
今後の活動資金にさせていただきますので、引き続きご支援をお願いいたします。 山下春美

 

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